page3・・・bgcolor="#ffcc99"

文字色1・・・font color="#3300ff"

 二頭のイルカは二十フィートほどあいだをおいて、あとにつづいた。ジョニーが水に顔をつけたままふりむくと、イルカたちの泳ぎが手にとるように見えた。はじめて見る彼らの動きは優雅で、弾力のある身体を上下にしならせ、尾ビレでぐいぐいと水中を進んでゆく。
 ジョニーはプールのまんなかで浮かびあがり、片方の目で教授を、もう一方の目でイルカたちを見ながら、カードがあがるのを待った。最初は "友だち" だった。
 イルカたちがとても興奮したところを見ると、その信号がきこえたのはまちがいない。ジョニーの耳にもコミュニケーターのブーンという音はきこえたが、それは本来の信号の低周波数の部分だけであって、イルカに意味の大部分をつたえる超音波の部分はきこえないことは承知していた。




回答者のコメント

ジョンさん
  • 特に意見なし。
ポールさん
  • ぱっと見の印象が強い割に、文字も比較的読みやすいです。多少長くてもpage2のno.1よりは良いと思います。


文字色2・・・font color="#006600"

 もう一度 "友だち" のカードがあがった。ジョニーがキーを押すと、こんどは、うれしいことにイルカが二頭そろってジョニーのほうに泳ぎだした。イルカたちはほんの五フィートほどのところまでくると、そこにとどまったまま、黒い、賢そうな目でジョニーを見ていた。ジョニーはすぐにぴんときた---イルカたちはもうこの実験の目的がわかっていて、次の信号を待っているんだ。
 そして、次の信号は "左" だったが、結果はまるで予想外だった。スージーはすぐに自分の左方向に泳いでいき、スプートニクは自分の右方向へ進んだ。カザン教授は流暢にあやつれる十四カ国語で、自分のことを「まぬけ」とののしった。指示をだすなら、完全にひとつの意味にしかとれないものでなければならないのに、いまのいままで気がつかなかったからだ。そのせいで、スプートニクは、ジョニーから見て左と考え、より自己中心的なスージーは、自分から見て左と考えてしまったのだ。




回答者のコメント

ジョンさん
  • 他の人が見ても同系色なのかどうかは定かではないが、 僕には同系色に見えている。見えにくいことはない。これらサンプルの中では見やすい方。
ポールさん
  • page1のno1やno2よりはずっと読みやすいのですが…。読みにくいというよりも、「印象が薄い」という感じですね。


文字色3・・・font color="#000000"

 次の指示には少しもあいまいなところはなかった。"下" という言葉をきくと、イルカたちは尾ビレをさっとひとふりしてプールの底へ泳いでいった。そしてジョニーが "上" という指示をだすまで、そこにじっとしていた。もし指示をださなかったら、いったいいつまでいるつもりだろう、とジョニーは思った。
 イルカたちが、このはじめてやるすてきなゲームを楽しんでいるのはたしかだ。もともとイルカは動物のなかでもとくに遊び好きで、なにも教えられなくても、自分たちでゲームをつくって遊んでいる。おそらくスージーとスプートニクは、これがただの遊びでないことに、すでに気がついているだろう---ふたつの種族に利益をもたらす協力関係が、ここからはじまるのだ。


引用:イルカの島/アーサー・c・クラーク/小野田和子訳/東京創元社



回答者のコメント

ジョンさん
  • 見やすい。
ポールさん
  • 落ち着いた感じで文字もはっきりと読みやすいです。しかし、落ち着きすぎという気も…やはり「地の文」向きかなぁ…
  • (総合的に)読みやすさで言えばno3が一番。次いでno1。no2はやや読みにくい、「眠い」という感じかな?
リンダさん
  • (総合的に)これは特に、読みにくいものははないんですが個人的には3が好きです。 総合的にも、ここの3番が一番いいと思います。
ジョンさんのpage1〜page3までのトータルコメント
  • 基本的に白黒以外の色が背景色と文字色で使用されている場合、僕の場合はよっぽど見やすい組み合わせでない限り、好ましくない。傾向で言えば、背景に淡い色が付いている場合、文字色は黒が好ましい。「好ましい」という形容詞は、どれだけ長時間凝視できるか、もしくは長文を読み続けることができるかを主観的に表した基準。




ジョンさん,ポールさん.リンダさん,回答ご苦労様でした.

page1に関しては,リンダさんもふくめジョンさんとポールさんの意見に特に食い違いはありませんが,page2の文字色2と3で大きく個性が分かれました.
page3になると印象は違うのかもしれないけど,特に読みにくいという言葉はありませんでした.

評価基準もポールさんの場合,読みやすさの他に「落ち着き方の度合い」が加わり,ジョンさんは読み続けられる「時間の長さ」に重きをおかれたようです.

このふたつは,webの配色を考えるうえで重要なポイントかもしれませんね.

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