page2・・・bgcolor="#ffff00"

文字色1・・・font color="#0000ff"

 二頭のイルカは二十フィートほどあいだをおいて、あとにつづいた。ジョニーが水に顔をつけたままふりむくと、イルカたちの泳ぎが手にとるように見えた。はじめて見る彼らの動きは優雅で、弾力のある身体を上下にしならせ、尾ビレでぐいぐいと水中を進んでゆく。
 ジョニーはプールのまんなかで浮かびあがり、片方の目で教授を、もう一方の目でイルカたちを見ながら、カードがあがるのを待った。最初は "友だち" だった。
 イルカたちがとても興奮したところを見ると、その信号がきこえたのはまちがいない。ジョニーの耳にもコミュニケーターのブーンという音はきこえたが、それは本来の信号の低周波数の部分だけであって、イルカに意味の大部分をつたえる超音波の部分はきこえないことは承知していた。




回答者のコメント

ジョンさん
  • 文字色より背景色が浮き出て、非常に見にくい。文字の輪郭がぼやけて目が疲れる。
ポールさん
  • ぱっと見た感じ、一番印象に残ります。インパクトを重視する箇所に使うといいかも…。しかし「地の文」に使うとくどいかも


文字色2・・・font color="#000000"

 もう一度 "友だち" のカードがあがった。ジョニーがキーを押すと、こんどは、うれしいことにイルカが二頭そろってジョニーのほうに泳ぎだした。イルカたちはほんの五フィートほどのところまでくると、そこにとどまったまま、黒い、賢そうな目でジョニーを見ていた。ジョニーはすぐにぴんときた---イルカたちはもうこの実験の目的がわかっていて、次の信号を待っているんだ。
 そして、次の信号は "左" だったが、結果はまるで予想外だった。スージーはすぐに自分の左方向に泳いでいき、スプートニクは自分の右方向へ進んだ。カザン教授は流暢にあやつれる十四カ国語で、自分のことを「まぬけ」とののしった。指示をだすなら、完全にひとつの意味にしかとれないものでなければならないのに、いまのいままで気がつかなかったからだ。そのせいで、スプートニクは、ジョニーから見て左と考え、より自己中心的なスージーは、自分から見て左と考えてしまったのだ。




回答者のコメント

ジョンさん
  • 特に見にくいわけではないが、背景色が目にちかついて、長時間見るには向かない。
ポールさん
  • 一番落ち着いた感じで、文字もはっきりしますが、やや事務的な感じがします。「地の文」に使うには読みやすくていいかも。


文字色3・・・font color="#ff0000"

 次の指示には少しもあいまいなところはなかった。"下" という言葉をきくと、イルカたちは尾ビレをさっとひとふりしてプールの底へ泳いでいった。そしてジョニーが "上" という指示をだすまで、そこにじっとしていた。もし指示をださなかったら、いったいいつまでいるつもりだろう、とジョニーは思った。
 イルカたちが、このはじめてやるすてきなゲームを楽しんでいるのはたしかだ。もともとイルカは動物のなかでもとくに遊び好きで、なにも教えられなくても、自分たちでゲームをつくって遊んでいる。おそらくスージーとスプートニクは、これがただの遊びでないことに、すでに気がついているだろう---ふたつの種族に利益をもたらす協力関係が、ここからはじまるのだ。


引用:イルカの島/アーサー・c・クラーク/小野田和子訳/東京創元社



回答者のコメント

ジョンさん
  • 目の疲れがひどく、一行も読む気にならない。日本語には慣れているはずだが、読むリズムが止まってしまう。
ポールさん
  • これも落ち着いた感じですが、no2よりも文学的?な繊細さを感じます。
  • (総合的に)読みやすいとか読みにくいということよりも、「雰囲気」の違いを強く感じます。
リンダさん
  • (総合的に)背景が黄色というだけで、もう既に私は苦手です。でもこの中では1が一番まともです。3はちょっと勘弁!

up